牛ノ眼ハ叡智ニカガヤク 〜経験を活かせる社会へ〜
みなさま、あけましておめでとうございます。2021年もremarryをよろしくお願いします。そして、多くのみなさまにステキなご縁が訪れますよう祈っています。
さて、今年もすでに4日を迎えます。2020年に世界がとてつもなく困難な時をすごしました。年末になる頃には欧米でワクチン接種がはじまりだし終息への兆しがみえそうだったのですが、感染力の強い変異種により、また世界が不安に包まれてしまいました。「afterコロナ」までには、まだまだ厳しい道のりが続きそうですが、昨年を通じて「withコロナ」での生活のあり方や行動を改めた経験を活かして、2021年も一歩一歩進んでいきましょう!
一歩一歩進むと書きましたが、今年の干支は丑。十二支でいえば二番目の干支になります。
さて、丑が二番目になった理由とは??
年末を迎えたある日、神様が動物たちを集めて「一月一日の朝、山奥のお屋敷まで1番から12番目までに新年のあいさつにきた動物を一年間ずつ大将にしましょう。」と話しました。話しを聞いた動物のなかで、一番歩くのが遅い牛は、前の夜から出発しました。しかし、牛の様子をみていたネスミがこっそり牛の背中に飛び乗って、ゴールで牛の背中から飛び降りてちゃっかり1番になります。そして、夜通しあるき続けた牛は二番目となったそうです。この話からも、牛の粘り強さを感じることができます。
また、詩人の高村光太郎さんの「牛」という詩は、未知のウィルスとの遭遇から、これまでの当たり前だった生活スタイルや考え方が変わろうとしている今を切り取ったかのような内容です。
牛ハノロノロト歩ク 牛ハ野デモ山デモ道デモ川デモ
自分ノ行キタイトコロヘハ マッスグニ行ク
(中略)
牛ハ急グ事ヲシナイ 牛ハ力一パイニ地面ヲ頼ツテ行ク
自分ヲ載セテイル自然ノ力ヲ信ジキツテ行ク
ヒト足、ヒト足、牛ハ自分ノ道ヲ味ハツテ行ク
フミ出ス足ハ必然ダ
(中略)
牛ハ平凡ナ大地ヲ行ク
ヤクザナ架空ノ地面ニダマサレナイ
ヒトヲウラヤマシイトモ思ハナイ
牛ハ自分ノ孤独ヲチヤント知ツテイル
(中略)
最善最美ヲ直覚スル
未来ヲ明ラカニ予感スル
見ヨ
牛ノ眼ハ叡智ニカガヤク
(以降、略)
【参考】高村光太郎の詩「牛」から学ぶ、周囲に振り回されず自分らしく生きる道(Tabichoro )
こういう時だからこそ、心に染みる詩です。ぜひ、一度ご覧ください。多様性を認め合う社会とは言いながらも、決して都合のいい独り善がりにならず、今はひとりひとりの小さな気遣いや我慢が、みんなの幸せや、新しい日常に繋がっていくと思います。そして、これから始まる新しい時代には「離婚という経験」が活かされる時が訪れると信じています。
